葵と博子は忠信への凌辱を試みるが淫獣の性が本領を発揮、逆に圧倒されてしまう。葵は奥の手を使うことを決意するが……。淫獣館シリーズ最終話。

シリーズごとのコンセプトはこちらのカテゴリーガイドをご覧ください。

登場人物

登場人物説明
主人公。浪人生、18歳、彼氏なし。処女疑惑。
忠信館の主。51歳。淫獣。
尚美忠信の妻。44歳。淫獣。
博子メイド長。独身。33歳。元精神科医。

前回のお話

前回のお話はこちら。淫獣館のメイドは処女を餌にして淫獣を飼いならす・前編-葵シリーズ(7)

淫獣対メイド

「忠信様、葵です。終わらせに来ました……どうか、お覚悟を」

葵は博子を廊下に残して一人で寝室に入る。片手には護身用のバイブを握りしめている。これであの淫獣を撃退できるとは思っていなかったが、無いよりはマシだった。

忠信の広い寝室は窓が無いらしく、外の光は差し込まない。正に獣の寝床である。耳を澄ませど部屋はしんと静まり返っており、人の気配はしない。だが、肌に纏わりつくような不快な淫獣の気配はひしひしと伝わってくる。

「忠信?!」

葵は何かを見つけて思わず声をあげる。部屋の中央に巨大なベッドがぼんやり見えた。部屋の光源はベッドに備わっているピンク色の小さなムードライトが二つだけ、まるで淫獣の眼。

目を凝らすと部屋の中が何となく見えてくる。おおよそ、二十畳はあるであろう巨大な空間にベッドが一つのみ、まるでセックス部屋だった。

「(なんて品の無い部屋なの)」

こじゃれた博子の部屋とは大違い、葵がそう思った瞬間、人影が彼女に飛び掛かる。部屋の隅に隠れていたらしく、咄嗟のことで葵は反応できなかった。至近距離まで近づかれて、がっちりと組み付かれてしまう。

「メイドの分際で俺の聖域に無許可で入るとは! そんなに犯されたいのか、処女め!」

忠信は葵の両肩に掴みかかり、力づくでベッドに押し倒そうとする。しかし、背後から小柄な人影が突如現れてそれを阻止した。

「葵さん、あなたが穢れる必要はないわ。淫獣に引導を渡すのは私よ」

メイド長・博子だった。葵のファーストキスを奪った女性。彼女は既に全裸である。そしてよく見ると淫獣・忠信も全裸のうえにしっかりと勃起までしている。薄暗い部屋でも隆起した男根のシルエットがはっきりと見えた。

「おや、処女を喰らってやった博子ではないか。まだ館にいたのか? 葵を生贄に差し出したのだからお前は自由になったのだぞ?」

忠信は下衆な笑みを浮かべる。こうでも言えば博子と葵の関係に傷が入ると思っているらしい。しかし、博子は動じない。

「ああ、その話は忘れたわ。いい、忠信様。私は世界で一番あなたをイかせた女よ。その私が最後にもう一度だけファックしてあげるわ。感謝しなさい」

博子は雄汁溢れるペニスの先端を渾身の力で握りしめ、したり顔で忠信を見つめる。

「あぁ、いい具合だ。思う存分お前を犯した後で葵の処女をもらってやろう」

二人は静かにベッドに移動し、当然のように正常位でセックスを始めた。なんてことなの……。今の私には何もできない。葵は股間に指を這わせながらその様子を見守ることしかできなかった。

淫獣の名は伊達ではない

「あんっ! あぁ、あぁん……気持ちいい、今日は後何発射精できるのかしらっ……?」

正常位で突かれながらも博子は自ら腰を振り、忠信を下から攻め上げる。忠信は書斎で二度射精をしているから恐らく次で打ち止めだ。最近精力が落ちつつある忠信が今こうして三ラウンド目を実現しているのが不思議なくらいだった。私はまだまだイケる。博子は勝利を確信する。

博子は忠信にキスをして舌をねじこんだ。余裕のサービスのつもりだった。

「ふふ、死の接吻。早くイッってしまえばいいわ」

「ああっ、気持ちいいぞっ! 流石は俺が五年かけて開拓したヴァギナだ……捨てるのが惜しいくらいだ。ああっ、イクっ……三度目の射精だっ!」

獣のように振り続けていた腰がピタリと止まった。博子は彼のオーガズムに合わせて膣を力いっぱい締め付けてやる。ペニスから精液が迸るリズムを感じれるほどに。

「おおっ……まだ射精が止まらない……最高だ、博子のヴァギナ……」

「私の中でいつまでも脈打ってるわっ、こんなすごい射精は初めてよ……!」

博子は不覚にも忠信の射精で感じてしまう。率直に言うとイきそうになったということだ。ペニスが吐精時に生み出すリズムが膣に与えた刺激なのか、あるいは淫獣の精液がなせる技なのかは分からない。

「ほう、射精の感覚で感じられるようになったのか? お前も一人前だな。特別に抜かずに四発目の射精をしてやろう」

忠信は三度目の射精後、ペニスを抜かずにピストンを再開した。なぜ? 四発目なんてありえない。これには博子もうろたえてしまう。

「あぅ、ちょっと、待って……すごく感じて……あぁっ、嫌……イクぅ!」

忠信のピストン再開後、博子はものの十秒でイッてしまう。そして彼女がオーガズムを味わっている最中も腰の動きは止まらない。

「ううっ、どうして……? なんでこんなに勃起も射精もできるのよ……」

「淫獣館の主たるもの、勃起コントロールができなくてどうするのだ。そうか、俺が衰えたと勘違いしていたな? いくらでも勃起してやるから安心しろ。お前が壊れるのが怖いから普段は二発で止めていたのだ」

「あぁ、ぁぁ、待って……止めて……イッってる最中は止まってぇ……」

忠信の無情のピストンは止まらない。博子はシーツを強く握りしめ、快感の波が去るのを必死に待ち続ける。

彼は大量に膣内射精をした直後にピストンを再開している。博子の膣からは彼女と愛液と濃厚な精子が混ざり合った淫汁が逆流し、シーツを汚している。だが、そんなことはお構いなしにセックスは続いていく。勿論、オーガズムが終っても腰の動きは止まらない。博子は無限絶頂地獄を味わうことになる。

その時、彼女を救うべく全裸のヴァージン……葵がリュックサックを手にベッドに現れた。

逆転の秘策、アナル攻撃開始

「博子さん、大丈夫? 今、助けるから!」

覚悟を決めた葵はメイド服を脱ぎ捨て全裸だった。正確には全裸でリュックサックだけを背負っている。

「あぁ、あぁ……ダメよ葵さん、来ちゃダメ……」

恍惚の表情で突かれ続ける博子。彼女は既に快感に支配されたマリオネットに成り下がっていた。早く、助け出さなければ彼女も淫獣に堕ちてしまう。

「(こうなったら、あれをやるしかない)」

葵は正常位で腰を振る忠信の背後に回り込み、そしてベッドに四つん這いになり彼のアナルに舌を入れた。

「うおっ!」

忠信の腰の動きがピタリと止まる。意外にも感じたようだ。

「……なにっ、どうしたの……?」

博子は快感が止んだことに僅かに不満を感じつつも、忠信の背後を見る。だが、そこには誰もいない。しかし、分かるのだ。今は恐らく三連結状態……葵もどこかで繋がっていると。

「危ない、アナル舐めごときで射精するところだった。ビギナーズラックなどないのだよ、葵君」

忠信はゆっくりとピストンを再開した。だがアナル舐めは続けてもらいたかったようで無理な速度で腰は降らない。あくまで三連結状態を維持したままペニスとアナルの両方で快楽を貪っている。

「あぁ……イクわっ、イク!!」

博子が再び絶頂に達した。だがアナル舐めのせいか、忠信もほぼ同時にオーガズムに達する。

「おおっ、アナル舐めをされながらの射精はこんなにも快感があるとは……素晴らしい!」

「……!」

忠信が射精している十秒ほどの間、博子は悶絶していた。彼の吐精のリズムが癖になっているのだ。博子は既に何度イかされたか分からない。歯を食いしばりひたすら耐え続けている。彼女の限界は近かった。

「さて、五度目に取り掛かるとしよう……」

淫獣は再びピストンを開始する……。

ロストヴァージン

「(このままでは博子さんが腹上死してしまう)」

葵は閃いた。リュックに確かすごい玩具があったはず……。アナル舐めを中断しリュックを漁る……あった。双頭の極太バイブ……。これならイケるかもしれない。

「あぅ、あぁ……。え、葵さん、それはダメよ……。それは双頭ディルド、装着型なの……触らないで。危険よ……」

「これなら、忠信の前立腺を直接狙い撃ちすることができるのでは? アナル舐めであれだけ感じたのならば、勝機はありますよ」

「ダメだって……装着型の双頭ディルドはあなたの膣も貫通してしまう……装着した瞬間にね……」

葵は異形の玩具を手に逡巡する。私の処女を捧げさえすれば、全て終わるのだ。この場で終わらせないと、博子と私の人生は終わる。それに数年も経てば私達は捨てられて、新しい処女が犠牲になる……葵は覚悟を決めた。

「装着型のディルドに刺されて処女を捨てるなんて、ありえないよなぁ? 葵、お前には無理だ。そのまま大人しく博子がよがる姿を見物していろ。何なら、俺が何発射精したかメモしておいてくれ」

忠信は背後で躊躇う葵を気にも留めずにセックスにふけっている。今が、チャンスかもしれない。

「ああっ、博子、最高だよ……ああっ、出る!」

葵が手をこまねいている間に、忠信は五度目の射精を迎えた。博子は口をだらしなく開けて既に半失神状態、六度目は危ない。次の射精は何としても回避しなければ、彼女の命に関わることになる。葵は焦り、考え抜き、そして……。

「さようなら、私のヴァージン」

葵は一思いにパンツ型のディルドを装着し、自らの処女膣に疑似男根を突き刺した。

「うっ!! あ、あっ……!!!」

雷に打たれるような衝撃だった。陰部に肉体の全神経が集中する。こんなのって……。葵はその場に崩れ落ちた。

「葵さん? 嘘でしょう、しっかりして……!」

忠信と結合したまま一部始終を見ていた葵を案じる博子。しかし葵から返答はない。

「なんてことなの……葵さん、お願い、立ち上がって!」

「何を騒いでいるのだ、あれ、おかしいな……あれ……?」

忠信の様子がおかしい。その背後に、ゆらりと葵が立ち上がる。そして幽鬼のような表情で忠信のアナルを静かに見つめている。

葵は既に失神していた。今、彼女の体を突き動かしているのは博子への愛情と淫獣への憎しみだけである。

「葵? 何をしている。待たんか。あれ、あれ、おかしいな、博子、何かしたのか?」

「ふぅ、ようやくかしら。忠信、五回射精したのにギンギンのペニスがどうかしたの? もしかして私のヴァギナから抜けないの?」

「お前、やはり何かしたのか!」

「私はただ、全力で膣を締め付けているだけ。お前が吐き出した粘っこい精子で膣が一杯になり、未だにパンパンのペニスが圧迫されて抜けなくなっただけのことよ」

「そんなばかな!」

「その性力を呪うのね。葵さん今よ!」

葵は結合中の忠信の腰に背後から手を当てて、いわゆる後背位の姿勢をぴたりと取る。未だ意識はなく本能だけが彼女を突き動かしている。

「ばかもの! やめるんだ!」

今の葵には何も聞こえない。彼女は極太ディルドを忠信のアナルにぶっさして一心不乱に腰を振り始めた。狙うは勿論、前立腺だ。

「うおおっ、これが前立腺……勝手に射精が始まるっ……気持ちいい……死ぬっ! 止めてくれ!」

「長かった……。そのまま私の膣で死ぬまで射精していなさい。淫獣さん」

淫獣のいない場所へ

「後悔はない?」

「ええ、あれでよかったんだと思います。正しいヴァージンの使い方だったと誇りに思います」

二人のメイドは門扉を閉め、館を去った。その館は大阪岸部では有名なお屋敷で、住んでいた二人の夫婦は精神を病んだのか、おかしなことを言いながら全裸で門を飛び出したところを周辺の人間に目撃されている。その後、失踪してしまったのか夫婦の姿を見た者は誰もいない。

「体は大丈夫?」

「ええ、もうすっかり。普通に歩けます。数日間は痛かったけど」

二人は手を取り、京都線の駅へと向かう。大きなキャリーバッグが傍らにはあった。

「どこに行きます? 時間はたっぷりとありますよ」

「貴方と一緒ならどこでもいいわ」

小柄な方の女はそう言った後に、寂し気な表情を浮かべてこう付け加えた。

「そうね、淫獣のいない場所へ」

(完)


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